「21世紀を祝う会」開催にあたって
21世紀の世界を見るまでは生きていたいものだと、戦中生まれの私と同年齢の多くの方々は、少年の日に一度は考えたと思う。どのような時代であるかは想像もできなかったが、何科魅力的なばら色をしていたように記憶している。そんな夢を見たことも忘れて、年を重ね、気が付くと、21世紀という新しい時代を迎えていた。21世紀の幕開けは、少年の夢と異なり、聖域なき構造改革に象徴される極限の嵐であった。広域な分野での発想の転換が求められ、痛みを伴う改革が実行に移される中で、更なる自己啓発なくして我々の自己実現もないと覚悟しているが、この嵐の先に、財政再建を達成して、活力に満ち国際競争力のある日本が再生することを期待したい。
ここに集う同窓生の採治健児は、嵐の中であっても21世紀を祝い、晴れやかな未来をともに歩むことを誓おうではないか。
この会には、この6月に満88歳を迎えられた兼重修先生、去年70歳になられた岡村宏先生、今年60歳の青木理恵さんをお迎えしている。この米寿、古希、還暦を21世紀とともに言祝ぎ、乾杯せん。
実行委員長 菅原勝彦